海外FXの利用や、XMアフィリエイトといった海外FXアフィリエイトに興味のある人は多いと思います。
そして、これらは違法なのでは?
と思われる人もいます。
確かに海外FX業者は、金融庁から警告を受けることがあります。
また、アフィリエイトは収益の発生方法が独特ですし、ASPを介さずにアフィリエイトしているので、実際のところはどうなんだろう?
そのように感じるのも無理はありません。
結論から言うと、海外FXの利用もアフィリエイトも違法ではありません。
- 金融庁の登録なく営業をするのは違法である
- ただし、勧誘行為がない場合は合法である
- 利用者に罰則や違法性はない
違法か合法かの分かれ目は、業者による「勧誘行為」にあります。
利用者としては、罰則も違法性もないため安心してください。
もちろん私は法律の専門家でも何でもないので、絶対に大丈夫!
なんてことは言えないのですが、ネット上に溢れかえっているアフィリエイトサイトを見ると、気にするほどのことでもないのかなぁと思います。
そうした状況を考えると、特に身構える必要はないかなと考えています。

そこで今回は、海外FXやアフィリエイトが違法と言われる理由について記事にしてみました
明確に違法とされる行為
金融庁により、発表されている違法行為が以下の文章です。
外国証券業者に関する法律第3条により、外国証券業者が国内にある者を相手に証券取引行為を行う場合には、国内に支店等の営業拠点を設け、監督当局の登録を受けなければなりません。本規定に違反した場合は、同法第45条及び第50条の罰則が課せられます。
金融庁:外国金融サービス業者が我が国市場に参入するにあたって適用される法規制
金融庁に登録されていない業者の営業は禁止されています。
ですが、これには続きがあって勧誘しない場合はOKとなっています。
しかし、登録を受けない外国証券業者であっても、その取引相手が証券会社やその他金融機関等の場合、もしくは証券業者が「勧誘」及び「勧誘に類する行為」をすることなく国内居住者から注文を受ける場合は、国内居住者との取引をすることができます。
金融庁:外国金融サービス業者が我が国市場に参入するにあたって適用される法規制
海外FX業者が登録を受けずに、日本居住者に対して勧誘する行為
これを明確に違法である。としています。
そして「勧誘に類する行為」とは以下のことで、アフィリエイト広告に関しては明記されていません。
ここで言う「勧誘に類する行為」とは、「新聞、雑誌、テレビジョン及びラジオ並びにこれらに類するものによる有価証券に対する投資に関する広告、有価証券に対する投資に関する説明会の開催、口頭、文書又は電話その他の通信手段による有価証券に対する投資に関する情報提供」等が含まれます。
金融庁:外国金融サービス業者が我が国市場に参入するにあたって適用される法規制
例えば、XMがテレビCMに出たり、日本居住者に「ウチで取引しましょうよ!」といった勧誘をする場合は違法になるということです。
海外FX業者は、無登録で営業することは禁止だが、「勧誘」することなく国内居住者から注文を受けることは合法であるということです。
金融庁のサイトでも、日本国内に対する勧誘を行わないことが証明されると、無登録業者一覧から削除されたりします。
仮に海外FX業者に勧誘行為が行われた場合でも、トレーダー自身に罰則や違法性はありません。
その他の事項に関しては注意喚起となっている
- 海外業者との取引に関わるトラブルが多発している
- 無登録業者との取引は行わないように注意すること
- トラブルが生じても、業者への追及が困難であるため、無登録業者と関わらない事
海外FX業者との取引は違法ではないけれど、トラブルも多く考えられるから注意してくださいね。と言っています。
「海外FXは推奨しない」というスタンスであることがわかります。
海外FXアフィリエイトは違法ではない
アフィリエイトは「勧誘行為」な気もします。
しかし現状では、違法であるかどうかは業者に対してのみ言及されています。
ですので、アフィリエイターは企業でなく個人であるため、海外FXへの勧誘は違法ではないことになります。
もちろん海外FXの利用も、違法ではありません。
関東財務局が発表している資料に、気になる記載があります。
アフィリエイト広告についてのご注意!
海外に所在する無登録業者によるFX取引等の勧誘等に注意!(平成25年8月作成)(PDF形式:581KB)
☞ 「口座開設をサポートします」、「キャッシュバックリベートを提供します」いった内容の
ものを含め、アフィリエイト広告や雑誌等で海外無登録FX業者の広告をみかけることがあ
りますが、こうした広告行為についても、店頭デリバティブ取引の媒介行為に該当し、金融
商品取引法違反行為(無登録営業)に該当する可能性があります。
海外FXアフィリエイトをすることは、「店頭デリバティブ取引の媒介行為に該当し、金融商品取引法違反行為(無登録営業)に該当する可能性があります。」
なんとも曖昧な表現ですが、違法ではないとされています。
違反行為に該当する可能性がある。そう言われると身構えてしまいますが、乱立するアフィリエイトサイトの現状を見ると、黙認されているように感じます。
海外FX利用者やアフィリエイターが、金融庁から警告を受けたという話も聞いたことはありません。
FXアフィリエイト自体を違法行為としてしまうと、国内FXアフィリエイトも同様に違法となるため、影響が大きいのかもしれませんね。
海外FX業者利用の牽制といった理由があるのかもしれません。

海外FX業者の利用は違法ではないが「グレーゾーン」である。ということが実態のようです
海外FX業者が違法と言われる理由
簡単にですが、現状では海外FXは違法でないことがわかりました。
業者側は微妙な立ち位置にいますが、少なくとも利用する分には全く問題はありません。
そんな中、違法であると言われるのは「無登録」だからということが大きいでしょう。
日本の金融ライセンスを持っていない
海外FX業者のほとんどは、日本の金融ライセンスを保有していません。有名なXMも持ってはいません。
ですが違法となるケースは、無登録で日本居住者に対して勧誘する行為。
それで海外FX業者は、勧誘は直接していませんよというスタンスを取っています。
また、日本の金融ライセンスを取得するということは、日本の金融規制を受けることになるからということも主な理由。
日本の金融ライセンスを取得するということは、最大レバレッジが25倍に規制され、ゼロカットシステムも禁じられてしまうことになります。
これはユーザー視点から見ると、利用価値のないものです。
業者的にも、日本の金融ライセンスを取ることがデメリットになることは理解しているでしょう。
おわりに
海外業者となると、FXに関係なく警戒してしまいますね。
特にお金が絡む投資を海外業者で運営する、もしくはアフィリエイトで扱うとなると心配になるのもよく理解できます。
現状、違法とされるのは海外FX業者に対してのもの。
「海外FX業者が登録を受けずに、日本居住者に対して勧誘する行為」が該当します。
海外FX利用者や、アフィリエイターが違法となる行為はありません。
もちろん法律ですので、この先変わってしまうかもしれません。動向を注視しながら、必要に応じて記事の加筆をしたいと思います。