資金を預けてトレードする以上、安心できる業者を選びたい。
しかし、どう調べれば安心できると判断してよいのかは、わかるものではありません。
残念ながら私たちが業者の安全性を、100%判断することは不可能です。
業者内部の様子は知りようがありませんし、今は評判がよくても将来はわからない。
そこで業者が安全かどうかを、客観的に判断する基準が4つあります。
- 金融ライセンスの有無
- 出金トラブルの有無
- ゼロカットシステム
- 顧客資金の管理法
上記基準を全て満たす業者であれば、安全性の担保になります。
少なくとも資金を持ち逃げしてしまうような詐欺業者には遭遇しないはずです。

海外FX業者を利用するには、上記4つの条件を満たしていることが最低ラインです
海外FX業者の安全性を見るための基本知識
金融ライセンスの有無
金融ライセンスは、金融サービスを許可する免許です。
日本の場合だと、金融庁の「第一種金融商品取引業」が金融ライセンスです。
もちろん、他国それぞれ金融ライセンスというものが存在します。
まず、この金融ライセンスを所持しているかを確認しましょう。
金融ライセンスの有無は、安全性に最も影響します。
何のライセンスを持たないということは、業者側に何の規制もなく好き勝手できる環境です。
海外FXは違法ではない
日本では、銀行業・証券業・保険業等を営業するためには、監督当局から免許や登録を受ける必要があると明記されています。
よって、金融庁に登録されていない業者の営業は禁止されています。
そのためXMを筆頭に無登録業者として、金融庁から警告がでているたりします。
では海外FX業者は違法なのかというと、そうでもありません。
無登録で営業することは禁止だけど、「勧誘」することなく国内居住者から注文を受けることはOKとされています。
詳細は別記事にまとめましたので、興味があれば見てみて下さい。
関連記事 IB報酬や海外FXの利用は違法?違法と言われる原因を探る
安全な海外FX業者を判断する材料
繰り返しとなりますが、以下4つの項目がクリアできているかどうかを確認します。
- 金融ライセンスの有無
- 出金トラブルの有無
- ゼロカットシステム
- 顧客資金の管理法
1つでも欠けていると口座開設は見送りたいような重要な要素なので、しっかりとチェック。
【条件1】金融ライセンスを所持していること
金融ライセンスの有無は、FX業者の信用にかかわる重要な判断材料です。
金融ライセンスにも、取得が厳しいものと緩いものがあるので、ライセンスを持っていれば安全だ。
とはならないのですが、取得していないよりは絶対に安全です。
少なくとも、金融ライセンスを取得していないFX業者で口座開設することは絶対にないし、おすすめしません。
海外FX業者は日本の金融ライセンスを持っていないが
すべての海外FX業者は、日本の金融ライセンスを持っていません。
例えば海外FXで有名なXMも、日本のライセンスは持っていないのです。
そのため国内からは、無登録業者として警告されています。
とても心配になってしまいますが、かわりに厳しい国々のライセンスを持っています。
XMが取得している金融ライセンス
FCA(イギリス)・CySec(キプロス)・ASIC(オーストラリア)・FSA(セーシェル)
上記のように、複数の国の金融ライセンスを取れるのはXMが安全である証明でもあります。
日本の金融ライセンスを取得するとレバレッジが25倍に規制される
XMを例にすると、レバレッジは最大で888倍です。
このXMが日本の金融ライセンスを取得すると、レバレッジが最大25倍に制限されることになります。
こうなってくると国内業者の仲間入りのようなもので、利用するメリットはほぼなくなります。
そのため、多くの海外FX業者はあえて日本の金融ライセンスを取得していません。
25倍を超えるハイレバレッジが可能なのは、日本の金融ライセンスがないから可能になっていることです。
当然ゼロカットシステムも導入できなくなる
日本の法律では、金融商品取引法により損失補填が禁止されています。
(損失補塡等の禁止)第三十九条 金融商品取引業者等は、次に掲げる行為をしてはならない。
三 有価証券売買取引等につき、当該有価証券等について生じた顧客の損失の全部若しくは一部を補塡し、又はこれらについて生じた顧客の利益に追加するため、当該顧客又は第三者に対し、財産上の利益を提供し、又は第三者に提供させる行為
金融商品取引法
投資家の損失を取引業者が肩代わりすることはダメですよとされているため、国内FXでは理不尽な損失も投資家が追うしかありません。
これが国内FXでゼロカットシステムがなく、「追証」が存在する理由となっています。
【条件2】入出金トラブルがないこと
海外FX業者を選ぶ上で最重要。「問題なく出金ができる」業者であるということは必須の条件ですね。
具体的には、数百万円単位の資金が出金できるかどうかです。
出金できないのは論外ですが、数十万円の出金はスムーズなのに、数百万円となると出金できなくなる場合は問題です。
どれだけトレーダーにお得だろうと魅力的だろうと、出金できないのであれば全く意味のないこと。出金がスムーズに行われないのでは、詐欺業者も同然です。
調べるには口コミサイトを確認してみると参考になります。また、悪質で明らかに詐欺なケースには、検索すると詳細な情報が出てくるはずなので、そういった業者は避けましょう。
【条件3】ゼロカットシステムを採用していること
ゼロカットとは、相場の急変動でロスカットが間に合わなかった場合、マイナスになってしまった口座残高をゼロリセットしてくれる仕組みです。
海外FX業者=ゼロカットなイメージがありますが、ゼロカットシステムを採用しているかどうか必ず確認しておきましょう。Webページ内に、必ずゼロカット採用を明記しているはずです。
【条件4】顧客の資金は安全に管理されていること
顧客の資金がしっかりと分別管理されているかを確認します。
分別管理は、FX業者が保有している資産と顧客から預かった資産を分けて保管することです。
FX業者もビジネスを行う企業です。経営が傾いて倒産なんてこともありえないわけではありません。分別管理されていれば、証拠金の返還が行われる可能性が高くなります。
トレーダーの実体験をSNSで確認する
FX業者が新しく、まったく情報がない。利用者のリアルな情報を知りたい場合は、SNSで確認するのが確実です。
Twitterは速報性と拡散力があり、FX業者の出金トラブルなんてものがあると、瞬時にツイート・拡散されています。FXアカウントであれば、業者トラブルに関する情報をリアルタイムに得ることが簡単なので、ぜひとも活用しましょう。
自分のトレードスタイルに合う海外FX業者を選ぶ
以下はXMのスペックです。何を重要視するかはそれぞれ異なるでしょう。
スキャルパーであれば、スプレッドの広いXMは不向き。でもデイトレーダーであれば、すごくおすすめできたりします。