国内FXでは、個人口座か法人口座の選択肢しかありません。
ところが海外FXになってくると、スペックが異なる複数の口座から1つを選ぶことができるケースが普通です。
主に、スプレッドやレバレッジが変わってきますが、取引に直接かかわってくる要素なので何を選べば良いか悩むわけです。
XMでは3つの口座タイプがあり、自由に選択できるようになっています。
- マイクロ口座
- スタンダード口座
- XM Zero口座
公式サイトを見れば違いは記載されているのですが、それでも何を選べばよいか悩むもの。
特に、トレードスタイルが定まっていない場合だと慎重になってしまいますね。
とはいえ、XMでは最大で8つの口座を持つことができます。
2つめの口座からは、本人確認書類といった手続きも必要ないため、追加口座の開設には1分もかかりません。
もちろん追加口座として、別の口座タイプで口座を作ることができるので、3つの口座タイプの使い勝手を試すことができます。
そこで今回は、XMの口座タイプを比較した上で、口座タイプ別にどのような人におすすめであるか解説します。

XMの口座タイプの違いを知りたい、自分に合う口座タイプは何か知りたい人は参考にしてください
マイクロ口座・スタンダード口座・XM Zero口座を比較
各口座の仕様を抜き出しました。
レバレッジ・ボーナス・スプレッド、3つの中で何を重視するかで変わるかな?
という印象。
個人的には、レバレッジとボーナスを重視するため、XM Xero口座は選択肢から外れてしまいます。
マイクロ口座 | スタンダード口座 | XM Zero口座 | |
注文方式 | STP | STP | ECN |
ボーナス | 3,000円口座開設ボーナス 100%入金ボーナス XMPロイヤリティプログラム | 3,000円口座開設ボーナス 100%入金ボーナス XMPロイヤリティプログラム | 3,000円口座開設ボーナス |
最大レバレッジ | 888倍 | 888倍 | 500倍 |
スプレッド | ドル円1.5pips | ドル円1.5pips | ドル円0.1pips |
1ロットサイズ | 1,000通貨 | 100,000通貨 | 100,000通貨 |
最大取引量 (1ポジあたり) | 100,000通貨 | 5,000,000通貨 | 5,000,000通貨 |
最小取引量 (1ポジあたり) | 10通貨 | 1,000通貨 | 10,000通貨 |
取引手数料 | なし | なし | 1.0pips |
最低入金額 | 500円 | 500円 | 10,000円 |
FX | 57種類 | 57種類 | 56種類 |
CFD | 42銘柄 | 42銘柄 | なし |
貴金属 | 5種類 | 5種類 | なし |

口座タイプが3つあるとはいえ、スタンダード口座が基準となっています
使い分けを迫られるような、大きな違いはボーナスくらいでしょうか
そして、全口座タイプで共通なものが以下の通り。
- 追証なしのゼロカットシステム
- マージンコール50%以下
- ロスカット20%以下
- 取引環境はMT4・MT5から選択
- アカウント内で保有できる、全口座のトータルポジション数は200ポジション
一覧表からマイクロ口座とスタンダード口座には、スペック的に大きな違いはないことがわかります。
ワンショット(1ロット)あたりの取引量が異なるくらいで、その他のスペックは全く同じ。
XM Zero口座に関しては、全くの別物で少し特殊です。
まず、マイクロ口座とスタンダード口座から見ていきましょう。
マイクロ口座とスタンダード口座の違いは3つ
スペック的には全く同じ2つの口座タイプですが、違いが3つありました。
マイクロ口座 | スタンダード口座 | |
1ロットサイズ | 1,000通貨 | 100,000通貨 |
最大取引量 (1ポジあたり) | 10万通貨 | 500万通貨 |
最小取引量 (1ポジあたり) | 10通貨 | 1,000通貨 |
結局のところ、マイクロ口座とスタンダード口座の違いというのは「ワンショットでポジれる量が違う」だけとなります。
マイクロ口座 | スタンダード口座 | |
1ロットサイズ | 1,000通貨 | 100,000通貨 |
最大取引量 (1ポジあたり) | ワンショットで10万通貨までポジれる | ワンショットで500万通貨までポジれる |
最小取引量 (1ポジあたり) | 10通貨からポジれる | 1,000通貨からポジれる |
20万通貨のポジを持とうと思った場合、スタンダード口座だとワンショットでOK。
しかし、マイクロ口座だと、10万通貨2回に分けてポジることになるわけです。
これは最低取引量(1ロットのサイズ)が違うため
同じ1ロットといっても、1,000通貨と10万通貨。
1ロットあたりの取引量が全く異なります。
簡単に言ってしまえば、スタンダード口座の方がマイクロ口座よりも1度に多くの通貨を売買することができるよ!
ということです。
スタンダード口座だとワンショットで500万通貨ポジれますが、500万通貨のポジションを持つことに迫られる状況は普通では考えられないため気にする必要はありません。
注目すべきは最小取引量。
マイクロ口座の10通貨(0.01ロット)からポジションを持てる部分は、練習に最適(スタンダード口座だと1,000通貨になることは大丈夫ですね?)。
ガッツリ取引したい、練習不要!
そんな人は、スタンダード口座かXM Zero口座から選びましょう。
XM Zero口座はスプレッド0の口座だが使いどころが難しい
XM Zero口座はスタンダード・マイクロ口座と比較して、以下が大きく異なります。
- 注文方式がECN
- スプレッドが0.1pips
- 手数料がかかる
- ボーナスは口座開設ボーナスのみ
上記の他に、最大レバレッジが500倍であること。
取引銘柄がマイクロ口座とスタンダード口座より少ないことがありますが、この2点は取引する上で大きな影響はないと思います。
注文方式がECN
注文方式について解説すると、長くなるため別記事として概要だけ記載しておきます。
マイクロ口座・スタンダード口座のSTP方式に対し、XM Zero口座はECN方式を採用。
ECN方式では電子取引所(オークションのような場所)へアクセスして、他のトレーダーと直接取引するような形です。
STP方式では、FX業者のシステムが取引を仲介する形。
よってECN方式ではFX業者の介入余地が全くなく、STP方式よりもより透明性が高いことが特徴です。
スプレッドが0.1pips
XM Zero口座のスプレッドは、ほぼゼロですが完全にゼロとはなりません。
とはいえ、0.1という狭さですのでスキャルピングの場合は、マイクロ口座やスタンダード口座よりも圧倒的に有利。
手数料がかかる
狭いスプレッドの魅力を打ち消してしまっているのが、この取引手数料。
XM Zero口座では、取引手数料が発生します。
FX業者は価格にスプレッドを乗せることはありませんが、代わりにECN使用料として手数料収入を得ています。
ボーナスは口座開設ボーナスのみ
XM Zero口座では、口座開設ボーナスのみが対象です。
入金ボーナスとXMPポイントは使うことができません。
この時点で、XM Zero口座は初心者向きではなく、スキャルピング特化な人か取引に慣れた人向けだということです。
XMの口座タイプ別、おすすめな使い分け
口座タイプの詳細は理解できたかと思います。
それぞれの口座にメリットとデメリットがありますが、次はこれらを踏まえた上での、あなたに合った口座選びです。
参考にしてみてください。
【マイクロ口座】XMのサービスを全て利用しながらも、FXの練習をしたい人
- 口座開設ボーナス・入金ボーナスはしっかりと受け取りたい
- 最大レバレッジ888倍を体験したい
- 小さなロット(10通貨)で、FXの練習をしたい
ワンショット最大10万通貨の取引ができることを考えると、FXに慣れてきてもずっと利用し続けることができる口座とも言えます。
ピンとこないと思いますが、10万通貨の取引は月に10~20万円の利益がムリなく見込める取引量です。
【スタンダード口座】XMのサービス全てを利用しながらも、大きな取引もしたい人
- 口座開設ボーナス・入金ボーナスはしっかりと受け取りたい
- 最大レバレッジ888倍を体験したい
- 大きなロット(1000通貨から500万通貨)で取引したい
【XM Zero口座】スキャルピングメインでスプレッド特化を求める人
- 入金ボーナスは必要ない
- 最大レバレッジは500倍もあればOKである
- とにかく狭いスプレッドで取引したい
XMの口座タイプに迷う場合は、スタンダード口座で間違いはない
XMを最大限利用することができるのが、スタンダード口座です。
取引量の大小。
スキャル・デイトレ・スイングどんなトレードスタイルにも合います。
スキャルピングの場合でも、XM Zero口座と違ってXMPが貯まることが高評価。
XMの口座タイプの確認方法
複数口座を運用していたり、しばらく使っていなかった場合に、口座タイプが何だったかを忘れてしまうことがあります。
口座タイプを確認する方法は、会員ページの「マイアカウントの概要」に一覧表示されている、口座の詳細を開くことで確認できます。
うっかりXM Zero口座にXMPポイントでボーナス入金してしまう。
そんなことも稀にあるため、久しぶりに利用する口座はタイプを確認しておきましょう。
口座タイプを変更したい場合は
確定している口座タイプを、途中から変更することはできません。
口座タイプを変更したい場合は、新規に口座を作る必要があります。
1アカウントで最大8口座作ることができるので、余裕をもって3種の口座を作ることができるため安心です。
利用のない口座は休眠口座となって凍結されるので注意
90日以上取引のない口座は、休眠口座となります。